「父が捧げた情熱を、揺るぎない誠実さでつなぐ。」
私がこの豊﨑医院を継承したのは、米国留学中の平成2年、父の急逝という突然の出来事がきっかけでした。
父は、まさに人生のすべてを地域医療に捧げた医師でした。休日や深夜の往診は当たり前。「熱を出せば診療前に様子を見に来てくれた」「最期の時、一日に三度も足を運んでくれた」……。今でも地域の皆様から伺う父の逸話は、どれも圧倒的な献身にあふれたものばかりです。
正直に申し上げれば、偉大な父と比較される日々に、その重圧に押しつぶされそうになったこともありました。必死に父の背中を追い続け、気づけば三十有余年。今なお、父の背中は遠いかなたにあると感じる毎日です。
しかし、その歳月の中で私が守り抜いてきたものがあります。それは、ただただ真面目に、誠実に患者様と向き合うという「豊﨑医院の伝統」です。
父が築き、私が守り、そして次の世代へとつないでいく。時代が変わっても、この場所が皆様にとって「誠実な医療」の拠り所であり続けるよう、これからも変わらぬ想いで診察室にお迎えいたします。


