失神・気を失いそうになる
失神・気を失いそうになる

〜循環器専門医による、一過性意識消失の客観的評価と適切な初期対応〜
「急に目の前が暗くなった」「一瞬、意識が飛んで倒れてしまった」
そのような経験をしたとき、
「少し疲れているだけだろう」「ただの貧血かな」と自己判断で済ませてしまう方は少なくありません。
しかし、医学的に「失神」の本質は、何らかの理由で「脳への血流が一瞬だけ途絶えた」という体からの重大なサインです。元住吉の豊﨑医院における役割は、循環器専門医として心臓由来の重大なリスクを厳格にスクリーニングすると同時に、全身を診る内科医として、患者さんが次に進むべき適切な選択肢を速やかにご提示することです。
脳のスイッチが一時的にオフになってしまう原因は、医学的に大きく分けて3つのタイプに分類されます。
自律神経の影響(血管迷走神経反射)
強い痛み、精神的ストレス、過度の疲労、あるいは長時間の起立などが引き金となり、自律神経のバランスが急変して血圧や脈拍が低下するタイプです。失神の中で最も頻度が高いとされています。
血圧の維持トラブル(起立性低血圧)
立ち上がった瞬間や入浴後、あるいは脱水などが原因で一時的に血圧が下がり、重力に逆らって脳まで十分な血液を押し上げられなくなる状態です。服用中のお薬(血圧を下げる薬など)が影響していることもあります。
心臓の疾患が原因(心原性失神)
不整脈によって心臓が一瞬パタッと止まってしまったり、弁膜症などによって、脳への血液供給が一時的にストップしてしまう病態です。命に関わる重大なサインであるため、確実な除外診断が必要です。
特に以下のような状況で倒れた場合は、深刻な心臓病や悪性の不整脈が背景に隠れている可能性が高いため、速やかな精密検査が必要です。
失神の診断において最大の難しさは、患者さんが来院された時には「すっかり元気になっている」という点にあります。当院では、客観的なデータと丁寧な対話から原因をあぶり出します。
失神の診療で最も大切なのは、実は倒れた直前・直後の状況についての「お話」です。「どのような姿勢のときに、どんな予兆があって、どれくらいで意識が戻ったか」。これらを丁寧に伺うことで、原因をかなり絞り込むことができます。
クリニックの特性を活かした迅速な心エコー(心臓超音波)検査や、数日間の生活中の心電図を記録するホルター心電図検査を適切に活用し、失神を招く恐れのある心臓の構造異常や一過性の不整脈の有無を客観的に評価します。
失神を経験された方の多くは「まず脳に異常がないか調べてほしい」という切実な不安を抱かれます。問診の結果、脳血管疾患の除外が必要と判断した場合は、近隣の提携医療機関にてCTやMRI等の画像検査を速やかに受けていただけるようフロントライン(窓口)として手配いたします。
もし、さらなる精密検査やペースメーカー治療、あるいは専門的な脳神経外科手術など、高度医療が必須であると判断した場合は、直ちに適切な基幹病院の専門チームへご紹介いたします。当院が窓口となり、治療が成功した後の日常管理(再発の監視や生活習慣のコントロール)を再び地域でしっかりと引き継ぎます。
「たまたま疲れていたからだろう」と無理に納得させて不安を押し込める前に、その時に起きたことを詳しく私たちに聞かせてください。
たとえ検査の結果、心臓や脳の構造そのものに大きな異常がなかったとしても、失神が起きた以上、そこには必ず自律神経の急変や血圧のトラブルといった「原因」が存在します。その正体を正しく理解し、生活の中での具体的な防ぎ方(脱水の予防や立ち上がり方の工夫など)を知ることこそが、次にまた倒れるかもしれないという恐怖を解消するための最も確実なアプローチです。
受診の際は、他のお薬との兼ね合いを確認するため、現在服用中のお薬が分かる「お薬手帳」をぜひお持ちください。元住吉駅すぐの豊﨑医院は、あなたの不安をしっかりと受け止め、毎日を安心して過ごせるよう全力を尽くします。
TOP