大動脈瘤・大動脈解離
大動脈瘤・大動脈解離

〜循環器専門医が教える、命のメインストリートを守るための血圧管理〜
「大動脈瘤」や「大動脈解離」。テレビの医療ドラマなどで耳にすることも多く、なんとなく「ある日突然襲ってくる恐ろしい病気」というイメージをお持ちかもしれません。
確かにこれらは命に関わる重大な病気ですが、循環器専門医の視点から言えば、「高血圧という絶対的なリスク要因を徹底的にコントロールすることで、発症や悪化を高い確率で食い止められる病気」でもあります。
元住吉の豊﨑医院では、高度医療の最前線で培った知見を活かし、偶然見つかった小さな異変の拡大を徹底的に防ぐ医療と、大病院での大きな手術を乗り越えられた後の患者さんの血管を一生守り抜く「厳格な慢性期管理」に力を注いでいます。
大動脈は、心臓から全身に向けて勢いよく血液を送り出す「体の中で一番太いメインストリート」です。ここに起こるトラブルは、主に以下の2つのタイプに大別されます。
大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)
血管が「コブ」のように膨らむ
長年の高血圧や動脈硬化によって血管の壁が傷み、風船のように少しずつ外側に広がっていく状態です。基本的には破裂するまで全くの無症状ですが、一定の大きさを超えると突然破裂する危険があるため、「破裂する前に見つけ、これ以上拡大させないこと」が絶対の目標となります。
大動脈解離(だいどうみゃくかいり)
血管の壁が「突然裂ける」
高血圧などの負荷により、大動脈の内側の壁に亀裂が入り、そこから血液が侵入して壁がバリバリと2層に裂けてしまう緊急事態です。
大動脈解離の痛みは、徐々に痛くなるのではなく「始まった瞬間が一番痛い(突然発症)」こと、そして「裂け目の進行とともに、痛みが胸から背中、腰、お腹へと移動していく」という明確な特徴があります。この症状が起きた際は、一刻を争うため迷わず救急車を呼ぶ必要があります。
大動脈の病気において、専門医がいるクリニックが果たすべき役割は非常に明確です。
大動脈瘤は自覚症状がないため、他の病気の検査(お腹のエコーや胸のレントゲンなど)で偶然見つかることがほとんどです。当院では心エコーや腹部エコーの際、大動脈の太さにも細心の注意を払い、小さな異変をキャッチします。
大きな手術やステントグラフト治療を終えて大病院を退院された患者さんにとって、本当の戦いは「退院後の日常」から始まります。 人工血管との繋ぎ目に過度な負担をかけないこと、そして残っている自前の血管に新たな解離や瘤化を起こさせないこと。そのためにもっとも重要なのが「徹底的な血圧管理」です。当院ではガイドラインに基づき、通常の高血圧治療の基準よりもさらに一歩踏み込んだ「厳格な降圧目標」を設定し、お一人おひとりに合わせた緻密なお薬の調整を行います。
大動脈瘤の直径が一定の基準(手術が適応となるサイズ)を超えた場合、あるいは画像検査で形状が歪(いびつ)であり破裂のリスクが高いと判断した場合は、速やかに心臓血管外科の手術が可能な基幹病院へご紹介します。
大動脈の病気は、自分では気づけないからこそ、専門医による定期的なチェックと正しい方針決定が最大の安心に繋がります。
大動脈の病気は、ひとたび重大な破裂や解離が起きてからでは取り返しがつかないこともあります。しかし、そうなる前に「高血圧」という最大かつ絶対的な原因を医療の手で厳格に管理しておけば、過度に恐れる必要はありません。
「自分は本当に大丈夫だろうか?」という小さな疑問で構いません。健康診断の結果用紙や、手術を受けられた際の退院サマリー、大病院での紹介状などをお持ちの上、気軽にお話しにいらしてください。
他のお薬や全身状態との兼ね合いを正確に俯瞰するため、受診時はぜひ「お薬手帳」をお持ちください。豊﨑医院は、あなたの「命のメインストリート」を一生涯にわたって守り抜く、地域で最も確かなパートナーであり続けます。
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